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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2020 |
ゼミ名 | 奥井 遼 |
タイトル | 感覚を伝えるわざ |
内容 | 自らの感覚を伝えるのはなぜ難しいのか。どうすれば感覚を伝えることができるのか。こうした疑問に目を向け、解決に向けた新たな視座を示していくことが本論文の出発点となった。分野の縛りを超えて、暗黙知、技能獲得の5段階、徒弟制、わざ言語といった先行研究より理論を取り上げ、これらを自らのエピソードと照らし合わせながら論を展開した。そうした中で、感覚を伝えることが難しい原因を結論づけ、さらには、人間の特性や、わざ言語の作用を踏まえた、具体的に感覚を伝えることができる理論を示した。こうしたことから、感覚を伝えることは難しいが、一方で、こうした理論を知り、工夫を凝らせば、感覚を伝えることができると結論づけた。最後に、感覚を伝えるという分野の議論が世の中に多く出てきているとは言い切れない状況に意義を唱え、題目でもある、感覚を伝えるわざが、将来多く生まれてくることを願い、これからの課題とした。 |
講評 | 自分がすでに身につけてしまった感覚を人に教えることは、自分が無意識のうちにおいやっている動作を再び意識の明るみにさらすことであるが、それは必ずしも容易なことではない。本論文は、感覚を伝えることそのものもまた「わざ」であるという見立てのもと、ポラニー、ドレイファス、生田久美子などの研究に対して考察が加えられる。理論の整理以上の踏み込んだ考察には至らなかったが、教育学において見逃されがちな現象に光を当てた点は評価できる。 |
キーワード1 | 感覚 |
キーワード2 | 暗黙知 |
キーワード3 | 技能獲得の5段階 |
キーワード4 | 徒弟制 |
キーワード5 | 「わざ言語」 |
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