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学科 教育文化学科
年度 2020
ゼミ名 越水 雄二
タイトル 非認知能力が子供の将来に与える影響 ―幼児期における家庭教育の重要性に焦点を置いて―
内容 本稿は、非認知能力の概要を幼児及び子供の教育と関連させて考察した。文献調査の結果、非認知能力は様々な面において有意義なものだと明らかになった。
さらに、幼児期における非認知能力獲得の重要性も確認できた。しかし、この能力には曖昧な部分も見られ課題が多々挙げられることも事実である。それでもなお、非認知能力の有効性が確認できることから、筆者は実際に家庭において子供が非認知能力を獲得する術はあるか否かを考えた。ボーク(2018)や島村(2020)らの経験及び研究に基づいた教育法は、自然に子供達の非認知能力獲得を促せることが確認できた。この教育法は子育てに悩む親達に新たな知見と成り得るであろう。他にも非認知能力に関してはモンテッソーリ教育法が有力であるが、家庭で実践するには条件を伴い平等性に欠ける。加えて、子供の人格や環境の変化などによる非認知能力への影響などが今後の課題として挙げられる。
講評 「教育文化学演習Ⅲ・Ⅳ-4」すなわち〈西洋教育文化ゼミ〉では2020年度に12名が卒業論文に取り組み、全員が提出できたことを私は幸いに思います。例年、テーマの設定は各人が全く自由に行いますから、今年も12論文のテーマは多様でした。それらの中に共通する今年度の傾向を敢えて挙げるならば、一つはスポーツ、もう一つは音楽が、文化と人間形成に及ぼす影響に関するテーマを考察する論文が合計5編を数えたことでしょう。
自分の興味関心や経験から選んで決めたテーマで、まず文献や史資料を探し、次にそれらの内容を理解し、分析することに努め、さらに自分の視点で検討して、調査と考察を進めていく。そして、調査と考察の内容を、論文の構成を工夫しながら分かりやすい文章に述べて、まとめていく。これらの過程で、研究内容をゼミで報告し、仲間からの感想や質問や意見を通じて、自分が理解し考察している内容を確認していく。
このようにして卒業論文を書き上げた経験は、大学卒業後に論文を書く機会ではなくても、仕事や生活の中での様々な課題に取り組む際に応用して活かされていくはずです。また、自分の研究テーマに関する知識はもちろんですが、ゼミの他のメンバーの卒論報告から知った多くの事柄やそれらから自分も考えさせられた内容も、皆さんの知的な財産として生涯学習に役立っていくことを期待しています。卒業論文への各自の努力とゼミでの取り組み、大変お疲れ様でした。
キーワード1 (非)認知能力
キーワード2 幼児
キーワード3
キーワード4 家庭
キーワード5 教育
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