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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2020 |
ゼミ名 | 越水 雄二 |
タイトル | G.H.ミードの自我論と人間形成 |
内容 | 本論文は19世紀から20世紀前半にかけて提唱されたG.H.ミードの自我論から、教育文化学科における重要なものといえる「人間形成」について考えていくものである。 まず、ミードの自我論を主題として卒論を執筆するに至る経緯を述べていくことで、本論文における筆者の目的や疑問などを明らかにしていく。 次に社会学におけるミードの立ち位置などを考察していくことで、彼自身の研究対象について明確化していく。その後、ミード自身の生涯や本論である自我論・教育論などについて考察を深め、彼が自我論において重要視している「他者」の存在が自我の形成や人間形成にどのような影響を及ぼしているのかを彼の諸説から理解を深めていくことで、序論で提示した疑問の答えを見つける。 ミードは自我論において、現代でも研究対象となるような考察を行っている。その考えなどを本論文で解釈し、筆者が別の視点から見つめなおすことで、人間形成の在り方を考えていきたい。 |
講評 | 「教育文化学演習Ⅲ・Ⅳ-4」すなわち〈西洋教育文化ゼミ〉では2020年度に12名が卒業論文に取り組み、全員が提出できたことを私は幸いに思います。例年、テーマの設定は各人が全く自由に行いますから、今年も12論文のテーマは多様でした。それらの中に共通する今年度の傾向を敢えて挙げるならば、一つはスポーツ、もう一つは音楽が、文化と人間形成に及ぼす影響に関するテーマを考察する論文が合計5編を数えたことでしょう。 自分の興味関心や経験から選んで決めたテーマで、まず文献や史資料を探し、次にそれらの内容を理解し、分析することに努め、さらに自分の視点で検討して、調査と考察を進めていく。そして、調査と考察の内容を、論文の構成を工夫しながら分かりやすい文章に述べて、まとめていく。これらの過程で、研究内容をゼミで報告し、仲間からの感想や質問や意見を通じて、自分が理解し考察している内容を確認していく。 このようにして卒業論文を書き上げた経験は、大学卒業後に論文を書く機会ではなくても、仕事や生活の中での様々な課題に取り組む際に応用して活かされていくはずです。また、自分の研究テーマに関する知識はもちろんですが、ゼミの他のメンバーの卒論報告から知った多くの事柄やそれらから自分も考えさせられた内容も、皆さんの知的な財産として生涯学習に役立っていくことを期待しています。卒業論文への各自の努力とゼミでの取り組み、大変お疲れ様でした。 |
キーワード1 | ミード |
キーワード2 | 自我論 |
キーワード3 | 人間形成 |
キーワード4 | ミクロ社会学 |
キーワード5 | 役割取得 |
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