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学科 社会福祉学科
年度 2020
ゼミ名 空閑 浩人
タイトル 日本とインドの子どもの貧困問題ー貧困のスパイラルからの脱却のためにー
内容  この論文では、日本とインドの子どもの貧困問題について論じていく。日本では約7人に
1人の割合で子どもが貧困に苦しんでおり、先進国のなかでも最悪な水準となっている現状に
驚き、このテーマで卒業論文を書くきっかけになった。また教育面では、本人の意思や意欲
にかかわらず、経済的な理由で進学することができないのは大きな社会問題なのではないか
と感じ、このテーマを選んだ。子どもの貧困の原因とされている親の収入の問題や、ひとり
親家庭の増加の現状について、また健康格差や教育格差を含む様々な格差問題について詳し
く述べる。国や制度やサポートについても研究し、国際比較をすることで日本の教育格差の
問題を洗い出し、適切な対策や今後の展望について研究したいと考えている。また、相対的
貧困に苦しむ家庭と一般的な収入な収入がある家庭を比較し、精神的な側面や経験において
の違いと、その経験の格差が生み出す精神的な弊害についても詳しく学んでいく。さらに、
インドの貧困地帯に暮らす、ストリートチルドレンや路上生活者の現状について述べ、絶対
的貧困の実際の生活から、世代をまたぐ悪循環の悲惨さについても論じていく。この論分で
は、子どもの貧困問題の背景や原因を探ること、また貧困問題を解決するためにできる方策
や社会の在り方について考えることを目的とする。
講評  本稿は、子どもの貧困問題をなんとかしたいという筆者の思いに貫かれた論考である。その思い日本の子どもに留まらず、インドの子どもたちへと拡がっていく。単なる理念だけではなく、必要なことを具体的に挙げながらの丁寧な考察と主張は、非常に共感できる。
キーワード1 子どもの貧困
キーワード2 相対的貧困
キーワード3 絶対的貧困
キーワード4 格差社会
キーワード5  
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