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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2020 |
ゼミ名 | Martha MENSENDIEK |
タイトル | 児童養護施設の小規模化及び家庭的養護における課題と考察 |
内容 | 厚生労働省は児童養護施設等の小規模化や家庭的養護を推進しており,私自身の地域小規模児童養護施設での実習を体験したことから,本論文では児童養護施設の小規模化は子どもたちにとってより良い環境であるのかについて考えていく.第1章では社会的養護の概要や児童養護施設の現状,施設の形態について,第2章では地域小規模化推進に至った背景を児童養護施設の歴史を踏まえて述べ、子どもたちのより個別的なケアのために,小規模化の必要性を明らかにした.第3章では現在児童養護施設の約5割を占めている大舎制と,地域小規模化施設の利点と課題を比較し,特に食事の面に関して小規模施設は大舎制に比べ家庭的な環境で生活できることがわかった.また,職員のすれ違い勤務や孤立化等の課題があることが明らかになった.第4章では「新しい社会的養育ビジョン」での里親委託の目標について焦点を当て,思うように里親委託が進んでいないことから,今後も施設養護の多様な機能が求められると考え,施設でより細かく子どもたちをケアするためには養育単位を小規模化し,職員が働きやすい環境づくりのために制度の見直しが必要であるとまとめた. |
講評 | 児童養護施設の実習体験を通して、大舎と小舎制の違いと特徴に関心をもち、施設のあり方について考察する論文を仕上げた。日本の施設の現状と地域小規模化推進の歴史的経緯を踏まえた上で大舎制と小規模施設の比較を行なった。それぞれの課題やメリットも認められるとしたうえで、子どものニーズに応えるためには家庭的な機能に近い小規模型がより良いのではないかという結論に至った。子どもにとっての最善な環境を提供しつつ、職員のバーンアウトの問題など、今後も養護施設の課題の改善が求められていることを明らかにした。 |
キーワード1 | 児童養護施設 |
キーワード2 | 社会的養護 |
キーワード3 | 小規模化 |
キーワード4 | 施設環境 |
キーワード5 | |
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