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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2020 |
ゼミ名 | Martha MENSENDIEK |
タイトル | ジェンダー形成における日本の学校教育の課題 -「隠れたカリキュラム」による性差における考察- |
内容 | 本論文では、日本の学校教育で起こる性差についての考察を行った。人のジェンダー観は、生まれつきに持つ男女で異なる性質に周囲から教示される社会や文化によって左右される。つまり、一方的な教示が多く行われる教育現場、特にアイデンティティの確立期と言われる児童期から青年期にかけての教育は、人のジェンダー形成について大きな影響を与えていると言える。現在の日本の課題は、文部科学省の掲げる指導要領では教育目標としているにも関わらず、実際の教育現場で行われている指導では「隠れたカリキュラム」によって固定的性役割を教示され、性差が起こっていることである。この状況を解決する一つの解決策として、北欧諸国を参考に、ジェンダー・フリー教育を挙げている。ジェンダー・フリー教育による子ども自身が問題について考え他者と意見を共有することで多様な価値観に触れることが性差の解消を期待できると考える。 |
講評 | 日本の学校教育とジェンダー形成に焦点を当て日本のジェンダーギャップの根底にある問題点を明らかにした。日本のジェンダー形成と性役割がどのように根づくのかについて検討し、特に教育現場での男女差が「隠れたカリキュラム」を通して影響を受けていることに着目した。そのうえで、ジェンダー・フリー教育の可能性と意義について、諸外国の実践を紹介しながら検討し、最後に日本の課題を分析しながら問題提起という形で締め括った。日本のジェンダーギャップが中々改善されない中、まさに教育現場の役割が大きいと痛感させられる説得力のある論文を仕上げた。 |
キーワード1 | ジェンダー |
キーワード2 | 学校 |
キーワード3 | ジェンダー・フリー教育 |
キーワード4 | 隠れたカリキュラム |
キーワード5 | 性差 |
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