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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2020 |
ゼミ名 | Martha MENSENDIEK |
タイトル | 日本で暮らす外国籍住民の医療面での支援体制 |
内容 | 現在、日本で暮らす外国籍住民は全国に2,933,137人、国籍は1 95か国に及び(法務省「在留外国人統計2019」)、その人口の増 加と多様化に加え、定住化や永住化が進んでいる。それに伴い、 外国籍住民が日本の医療機関を受診する機会も増加している。外 国籍住民の抱える様々な課題の中でも特に「医療」については、 これまでの日本人のクライエントを中心として提供される医療の ままでは、日本人と外国籍住民の間の健康格差が生じ、多様化す る外国籍住民が適切な医療を受ける権利や健康で文化的な生活を 営む権利が保障されないことが懸念される。本論文では、外国籍 住民に対する医療サービスの提供の現状と課題を明らかにするた めに、文献研究を行った。その結果、今後必要とされる医療通訳 の地位の確立や、受け入れる医療機関側に求められる心構え、外 国籍住民を支援する際に用いられる多文化ソーシャルワークの視 点が重要になることが明らかになった。 |
講評 | 外国籍住民と医療の問題に焦点をあて、実態と課題を整理し、支援の取り組みを紹介し今後の課題を考察した。多くの先行研究を丁寧に調べた上で、さらに支援団体で行われている現場のオリエンテーションに参加し、さまざまな実践例を取り上げることで、現実味のある、また説得力のある論文を仕上げた。外国籍住民の支援には多文化ソーシャルワークの視点が欠かせないこと、そして特に制度に結びついていない外国人に対する早期対応の必要性について訴えた力強い論文を仕上げられた。4月から医療ソーシャルワーカーとしてこの視点を現場で生かせることを期待している。 |
キーワード1 | 外国籍住民 |
キーワード2 | 医療 |
キーワード3 | 通訳 |
キーワード4 | 多文化ソーシャルワーク |
キーワード5 | |
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