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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2020 |
ゼミ名 | Martha MENSENDIEK |
タイトル | DV予防と学校教育―予防教育についての考察― |
内容 | 警視庁によると2019年のDV相談者件数は8435人である.草柳 (2004)によると,原因として「誤ったジェンダー観」が個人に 内在化していることが考えられるという.これは学校教育におい て刷り込まれる機会が多くあり,DVと学校教育は密接に関係して いるといえる.本論文では第一章でDVとジェンダー観の関連性に ついて述べた後,第二章第一節にて学校教育のどのような場面で 子ども達のジェンダー観が形成されるのかを述べる.第二節と第 三節においてはいくつかの学校で行われたDV予防教育に着目し, それぞれの利点と改善点を考察する.第四節ではDVが発生してい る家庭に対する対応を鳥取県教育委員会のマニュアルをもとに述 べる.第三章では今後求められるDV予防教育について考察してお り,教員自身が正しいジェンダーに関する知識を持ち子どもの思 考を尊重した教育を行うこと,全ての子どもにDV予防教育を受け る機会が提供されることが重要であるという結論に至った. |
講評 | 母子生活支援施設での実習を通してDVの被害に遭った当事者と出会ったことがきっかけでこの問題に関心を持った。この論文の特徴はDV予防と学校教育に着目した点である。学校で行われている予防教育の事例を紹介し、課題を整理した。DV問題が固定されたジェンダー観との関係があることから、ジェンダー教育のアプローチを通してDV予防につながるという視点は重要である。日本の学校教育でこのような領域にもっと力を入れるために何が必要なのか、積極的な働きかけと取り組みが重要であると結論づけた。 |
キーワード1 | DV |
キーワード2 | ジェンダー |
キーワード3 | 学校 |
キーワード4 | 教育 |
キーワード5 | |
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