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学科 | 社会学科 |
年度 | 2009 |
ゼミ名 | 鯵坂 学 |
タイトル | 21世紀に生きる銭湯――京都市を例に―― |
内容 | 室町時代の京都で生まれた銭湯は、現代にいたるまで日本の入浴文化を長期にわたって支えてきた。その役割は衛生面、地域コミュニケーション、教育、高齢者福祉、そしてリラクゼーションの場として等多岐にわたり、人々の生活になくてはならない存在だった。特に、戦後は急激な都市化を背景に需要が高まり、銭湯は隆盛を極める。しかし、1960年代後半から始まった自家風呂の普及によって、その数は急激減りつつある。そんな逆境の中で、銭湯の役割はどのように変化しつつあるのだろうか。今回は銭湯利用者を対象にアンケート調査を実施し、属性や利用傾向の結果について分析を行った。 この調査を通じて見えてきたものは、銭湯利用者とニーズの多様化であり、そのニーズに応えようと積極的に「新しい銭湯」への道を模索する経営者の姿であった。歴史的にみると、銭湯はいつの時代も利用者のニーズを意識した改良がおこなわれている。これからの銭湯に求められるのは、単なる入浴施設以外の付加価値を備え、独自性を持つことのようである。 |
講評 | 今年の卒業論文は、例年になく地域社会関連のテーマに取り組んだ人が多い年度でした。そのなかで、国内外で苦労してアンケート調査やフールドワークを行った人がいました。そのために、かなりオリジナリティが高く、学術的にも価値のある論文が幾つかありました。その一方で、3分の2がコピペで、あとはなんとか説明をつけるだけ、という論文も少しありました。アドバイスですが、①先行研究の文献がないテーマは、選ばない方がよい。②サーベイやフィールドワークは、夏休みに行えるように、7月中に事前の準備をしておくことです。③量的調査をする人は、調査実習などで、ちゃんと集計の技法を身に付けておいてください。 |
キーワード1 | 銭湯 |
キーワード2 | コミュニケーション |
キーワード3 | 都市生活 |
キーワード4 | 多様化 |
キーワード5 | |
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