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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2020 |
ゼミ名 | 永田 祐 |
タイトル | 介護の脱家族化と家族介護者の権利保障の必要性 ~多様な家族介護のあり方を支えるために~ |
内容 | 「家族の危機」「家族ケアのゆらぎ」が叫ばれて久しい。家族介護をめぐる問題・事件は依然として後を絶たない。その一要因としては、家族が多様化・個人化したことで、家族だけでは要介護者のニーズを支えきれなくなったケースが増加したことが指摘できるだろう。本論文では、日本の家族主義的な介護のあり方を批判的に検討することで、つまりは、従来「家族だけで介護にうまく対処できていた」ことをあえて「問題」視することで、現代日本において生じている家族介護をめぐる問題の解決の糸口を掴もうと考えた。結論としては、介護の脱家族化を進めること(具体的には、家族を一義的に「介護者」と前提する介護規範を改め、家族介護者が要介護者とは独立した権利を持つことを承認すること)と、特定の家族像を前提としない包括的な家族介護者支援を展開することが、多様な家族介護のあり方を支えるうえで重要だと考えた。 |
講評 | 近代家族やジェンダーの視点から介護者支援について考察しました。介護者支援は重要である一方、ジェンダーの視点から見ると家族介護を強化する側面があることは重要な指摘です。現状へのクリティカルな視点は、現状乗り越える力になります。これからもこうした視点を持ち続けてください。 |
キーワード1 | 介護者支援 |
キーワード2 | 近代家族 |
キーワード3 | 脱家族化 |
キーワード4 | ケアの選択性 |
キーワード5 | |
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