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学科 メディア学科
年度 2020
ゼミ名 佐伯 順子
タイトル 現代日本社会におけるラジオの魅力?オーディエンスの意識とメディアとしての位置づけ?
内容 今日において、ラジオの聴取率は衰退傾向にあり、若者のラジオ離れも深刻化している。しかし、その中でもあえてラジオを聴き続けている者も一定数存在している。本論文ではそのような、好んでラジオを聴いている聴取者に着目し、「聴取のきっかけ」「リスナー同士の比較」「具体的番組に対するSNSでの反応」の3点からラジオの魅力について考察した。すると、ラジオは「自由度の高さ」や「パーソナリティとの距離の近さ」、「ながらのメディア」といった他のメディアに無い特徴を持つメディアと認識されており、これらの点が特定の人々があえてラジオを聴く要因となっていることが確認できた。さらに元々パーソナリティのファンでなくとも、リスナーは毎週の聴取によりファンに変容する可能性があり、それ故番組を聴き逃したくないという状態にまで陥ることが確認できた。今後は番組のジャンルによって聴取者の意識に異なる結果が出るかなど検討する必要がある。
講評 リスナーの減少や広告媒体としての位置が低下するなかでも、ラジオに一定数の若いリスナーが魅力を感じるのはなぜかを、正確な先行研究の理解と筆者独自のアンケート調査をもとに明らかにした。的確な質問と、アンケート結果の分析により、リスナーのラジオ聴取の類型には番組自体の魅力と「ながら視聴」の便利さの二種類があり、先行研究による参加型コミュニケーションの円構造にてらして、聴取の動機が必ずしもその後の視聴姿勢に直接的に結びつくわけではないことが明らかになった。また、ラジオへの愛着が深い「熱いリスナー」と「気まぐれリスナー」という独自のリスナー分類に基づき、回答結果の棒グラフ化等を駆使して、「熱いリスナー」がパーソナリティやラジオ独自のリスナーとの近い距離感に魅力を感じていることを指摘した。さらに、送り手側の意識を人気番組『ダイアンのよなよな』をケーススタディとして考察し、ツイッター上の番組に関するリスナーの反応も分類して、ネット社会の今後も「熱いリスナー」が業界を支えて続けていくであろうと実証的分析により結論づけた。アンケートの設計、オーディエンスの反応の分析、各章の構成も有機的に連関しており、完成度の高い論文となっている。
キーワード1 ラジオ
キーワード2 ラジオ離れ
キーワード3 聴取者
キーワード4 魅力
キーワード5 マイノリティ
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