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学科 | メディア学科 |
年度 | 2020 |
ゼミ名 | 佐伯 順子 |
タイトル | 「メディアが作り上げた価値、甲子園」~人の感情とメディアの相関関係~ |
内容 | 本研究では、“なぜ甲子園・高校野球に魅力を感じるのか”という視点と、メディアが“高校野球をどのように魅力的に伝えているか”との相関関係を解明することで、人々が“何に魅力を感じているか”を理解し、この研究をこれからの私の社会人人生に活かしていくことが目的である。 研究を進めるに当たって、メディアがどのような歴史を辿って甲子園という価値、物語の形成に至ったのかを示し、その過程の中で、私たちが魅力を感じる部分の抽出を行った。送り手側であるメディアの“どのように魅力的に伝えているのか”や、受け手側の視点である“人々がどのようなものに魅力を感じるか”を考察するなど、送り手側と受け手側の両視点で考察を進めた。 結論として私たちは高校野球・甲子園の主役である高校球児という「人」を、メディアの歴史や策略もあって “EQが備わった魅力的な人間”と受けとることで魅力に感じるため、高校野球や甲子園が人気だと証明できた。 |
講評 | 競技力がまさる部活よりも競技力がおとる野球のほうが、高校スポーツとしてメディアに注目されるのはなぜかを、東京六大学野球批判に利用された「青年らしさ」の発露としての高校野球が、日本文化の一部として社会的に位置づけられるゆえであると指摘した。先行研究の議論を参照しつつ、コロナ禍で文献の資料入手が難しい状況において、ネット上のアンケートサイトにおける甲子園についての意識調査や新聞社のアンケート調査を参照し、テレビ番組の高校野球ダイジェスト放送の影響も含めて、メディアが構築する高校野球の「青年らしさ」の物語が、人間のEQ(感情知能指数)に訴えることで、高校球児を魅力的に伝え、高校野球の人気を形成していると結論づけた。メディア学と心理学の知見を融合して論じた内容が、独自の成果をあげている。 |
キーワード1 | 甲子園 |
キーワード2 | EQ |
キーワード3 | メディア |
キーワード4 | 感情知能指数 |
キーワード5 | メディアイベント |
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