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学科 | メディア学科 |
年度 | 2020 |
ゼミ名 | 佐伯 順子 |
タイトル | 朝鮮人の国民像~ドラマ『愛の不時着』に見る~ |
内容 | 近年、韓流文化が世界的なブームを巻き起こしている。日本でのブームの火付け役の1つとなったのが、Netflixで放送されているドラマ『愛の不時着』である。作品内では北朝鮮と韓国、両国での一般人の暮らしの様子が描かれていた。まず、日本人から見る韓国のイメージは、「食べ物、KPOP」など親しみやすい印象を持つ一方で、北朝鮮のイメージは「飢餓状態」などネガティブな意見が多く見られる。また、歴史的背景では、韓国が経済の発展を優先していた時に北朝鮮は軍事を優先し、閉鎖的な国家へと進んだことで他国との交流が失われ、ネガティブな印象を持たれていると考えた。そこで、脱北者の意見を参考に作られた作品である『愛の不時着』に焦点を当て、北朝鮮の①性格、言動②文化、生活を中心にして韓国人と比較し、朝鮮人における国民像の差について研究した。 |
講評 | ドラマ『愛の不時着』が描く朝鮮の国民像を韓国と北朝鮮の分断の歴史的経緯、日本のオーディエンスの両国に関するイメージについてのアンケート調査やテレビ番組、両国の社会的現状と関連づけて、ドラマが両国の若者のお互いの国民像についての偏見を払拭し、親近感をもたらす可能性があることを指摘した。映画の登場人物の分析、朝鮮語と韓国語の相違についての詳細な台詞分析を通じて、韓国と北朝鮮の人々がお互いにどのようなイメージを抱いているかを映画の表象から明らかにし、政治的、歴史的背景とも結びつけて研究した本論文は、ドラマというコンテンツが国際関係の融和につながる可能性を展望した点で、単なる趣味的なドラマ批評とは異なる極めて有意義な社会的視点からのドラマ研究となっている。 |
キーワード1 | 北朝鮮 |
キーワード2 | 韓国 |
キーワード3 | 経済の優先 |
キーワード4 | 軍事の優先 |
キーワード5 | 人情深さ |
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