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学科 メディア学科
年度 2020
ゼミ名 佐伯 順子
タイトル Netflixオリジナル映画における女性監督の増加とその要因
内容 月額料金を支払うとコンテンツを広告なしで視聴できるSVODサービスは多くの人気を集めている。その中でNetflixは世界で最も多くのユーザーを確保しており、オリジナルコンテンツを含め、良質なコンテンツを合理的な価格でサービスしている。Netflixのオリジナル映画で目立つ特徴の一つは、女性監督の活躍である。これまでの映画界では女性監督は主流ではなかったが、Netflixでは現在多くの女性監督が活躍している。本論文ではハリウッドとNetflixの女性監督比率を比較し、ハリウッドに比べNetflixのほうがより多くの女性監督を起用していることが分かった。また、なぜNetflixが従来の映画界より多くの女性監督を起用しているのかについて研究した。その要因を女性監督が増加しはじめた時期に起こったフェミニズム運動と定額制サービスというNetflixの特徴を踏まえて考察した。
講評 Netflixオリジナル動画における女性監督の増加をフェミニズム運動の高まりと情報環境の変化という社会的背景と関連づけて論じた本論文は、映像表象の内容のみならず、従来の映画産業の制作システムとは異なり、ネット環境を利用したオーディエンスとの双方向のやりとりを通じて制作する共同作業という意味でも、Netflixの映像が従来の映像文化とは異なる特徴をそなえ、そこに女性監督が参入する可能性をひらいたことを指摘した。最新の映像文化の状況とジェンダー論の視点を融合した、ジェンダーとメディア研究の優れた成果として高く評価できる。
キーワード1 Netflix
キーワード2 映画
キーワード3 女性監督
キーワード4 フェミニズム
キーワード5 SVOD
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