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学科 社会学科
年度 2009
ゼミ名 藤本 昌代
タイトル 日本人の幽霊観について――幽霊に女性が多いのはなぜか――
内容  テレビや映画、怪談話などに出てくる幽霊には、女性が圧倒的に多い。一般的に幽霊には、男女間の区別は無いものとされている。にもかかわらず、多くの作品に描かれているのは、女性の姿をした幽霊であり、事実、我々日本人の中にも幽霊=女性といった「婦霊像」が固定観念化し、存在している。元々この考え方は、近世において形成されたものであった。近世の女性は自由が制限されており、当時の制度や考え方のもと、男性から抑圧を受けていた。このことを不憫に思った当時の作者たちが、せめて作品上ぐらいは怨みを晴らさせてやろうと考えたことによって、女性の姿をした幽霊が登場しだした。また、この「婦霊像」は、近世における都市を中心とした政治的、経済的、文化的発展に伴うメディアや芸能の発達により、広く社会に広まっていったのである。これらのことから、日本人の心の中に存在する「婦霊像」は、近世という激動の時代が生んだ一つの産物であると私は考えている。
講評 今年度の卒業論文は、インタビュー調査、量的データの二次分析、資料分析、参与観察によって書かれました。就職活動に苦労した年でもあり、着手が遅れた学生も多かったため、仕上げまでかなり苦労していましたが、全体的には例年通りのレベルまで到達しました。個々に関しては、インタビュー調査を行った学生は被調査者確保に非常に苦労した様子で、慣れないインタビューに大変緊張し、またインタビュー結果をまとめることが難しかったようです。二次分析を行った学生は自分で作成した調査票ではないため、使いたい指標になる質問項目がないことも多く、代替変数の作成に苦労していたようです。資料分析を行った学生は膨大な量のテキスト分析で大変疲れたようです。また昔の資料を集めた学生は、自分のストーリーに展開することに苦労したようです。参与観察を行った学生は大量の情報を知ることができるだけに、整理して書くことが大変難しいようでした。最終的にはどの論文も力作で興味深いテーマでした。
キーワード1 幽霊
キーワード2 女性
キーワード3 近世
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