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学科 | メディア学科 |
年度 | 2020 |
ゼミ名 | 竹内 長武 |
タイトル | 宮崎夏次系作品の世界観の魅力 |
内容 | 「宮崎夏次系(みやざきなつじけい)」は、2020年である今年デビュー10周年を迎えるマンガ作家であり、その作品は「世界観に引き込まれる」と評されることが多い。マンガ作家における世界観の意味合いとしてはその作家の様々な「個性」と「自己表現性」がその構成要素となり、読者に影響を与えることを「世界観に引き込まれる」と表現しているということになる。彼女の作品には数多くの表現的な特徴が見受けられる。その中でも注目したいのは、物語の終盤のそれまでの展開が転換する場面における絵画的なコマの描写や社会での生きにくさを感じる個性豊かなキャラクターの言動の描写であり、読者に大きな印象を与えるものとなっている。また、彼女の作品はシュルレアリスムの要素を含んでおり、絵画とマンガ両方の特性を併せ持ったものとして、マンガ作品全体の中で独特の立ち位置を確立していると同時に、現代マンガの新しい可能性を指示している。 |
講評 | 2020年度の竹内長武ゼミは、20名の大所帯でにぎやかでした。新型コロナ騒動で対面ではなく、ZOOMによる指導となりましたが、みなさん卒論には熱心で、締め切り期日の前に書き上げた人が多数いました。例年にないことです。テーマは多様で、アニメもあればマンガもある。小説やテレビの野球中継も。さらにSF映画やSNS上のキャラクターなど、実にさまざまな素材を対象に選びました。その対象を自らの関心に結びつけて研究、稔りの多い卒論が書けたのではないかと思います。研究は地道な作業です。作品の細かな分析や、状況の把握などに時間を費やし、そうした努力の上に成り立った各自の卒論は、高く評価できるものです。 |
キーワード1 | マンガ作家の世界観 |
キーワード2 | 歪みをもつ美少女キャラクター |
キーワード3 | 転換点 |
キーワード4 | 芸術性 |
キーワード5 | シュルレアリスム |
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