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学科 | メディア学科 |
年度 | 2020 |
ゼミ名 | 池田 謙一 |
タイトル | 現代における音楽雑誌の存在意義―音楽ファンが音楽雑誌に求めるものとは― |
内容 | 近年雑誌文化は衰退しているが、発行を続ける音楽雑誌も多く存在する。本論文では「現代における音楽雑誌の存在意義とはなにか」という リサーチクエスチョンを設定し、1969年創刊『ミュージック・マガジン』、1986年創刊『ロッキング・オン・ジャパン』を主に取り上げた。 歴史の長い2誌の、歴代号の内容の変遷の分析、90年代愛読者へインタビュー、音楽ファンへのアンケートを行い、読者が求めるものの変化を探った。その結果、現代の音楽雑誌は「コアな音楽ファンのための読み物」としての存在意義があることがわかった。また、Webメディアとの比較も行い、Webの情報は手軽さ・無料といった点で優秀だが、コアな音楽ファンはこの利点には満足せず、お金を払ってでも、その分クオリティーの高い情報を求めると考えられる。その情報とは、1つの冊子に情報を厳選したまとまりのあるコンテンツ、美しい写真ページなど「物としての価値」などだ。 |
講評 | 読み手の意識と結びつけて、現在の音楽雑誌の読まれ方を検討するという視点はよい。そしてまた、複数の雑誌の古今を扱い、インタビュー、アンケートと多重に研究対象に迫った点が高く評価できる。 執筆者の主観に陥ることなく、インタビューの目配りも行き届いており、時代によるメディア環境の変化も踏まえた記述になっている。コアな音楽ファンが現代の音楽雑誌を支えているという指摘も適切である。Web系のメディアと比較したときのパノラマ性、という用語も的確であった。 欲を言えば、もう少し箇条書き的な記述を文章にまとめてほしかった。 |
キーワード1 | 音楽雑誌 |
キーワード2 | ロック |
キーワード3 | ロッキング・ オン・ジャパン |
キーワード4 | ミュージック ・マガジン |
キーワード5 | |
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