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学科 メディア学科
年度 2020
ゼミ名 池田 謙一
タイトル ネットメディアの利用における情報の接触と意見の受容の関連性
内容 インターネットの利用においては自身の好む情報を収集しやすく、意見や考えが増幅しやすいことが指摘されているが、様々な人によって情報が受発信されている分多様な意見に接することもできるといえる。そのため私は、インターネットの利用は自身と異なる意見も受容しやすくするのではないかと考えた。そこで本研究では、ネットメディアの利用と他者の意見への接触と受容の関連性について、インターネット調査とデータ分析を行った。調査では年代、社会・政治・経済など世の中の動きに関する事柄についてネットメディアで情報を目にする頻度、自身と異なる意見を目にする頻度、自身と異なる意見の受容について質問項目を設けた。その結果、社会・政治・経済的な事柄に関してネットメディアで情報を目にする頻度が多い人ほど自身と異なる意見を目にする頻度も多いことが分かったが、情報を目にする頻度と自身と異なる意見の受容の関連性は認められなかった。
講評 先行研究を踏まえた上で、本研究が持つ独自の意義を打ち出し、それに基づいて仮説を構成している点はロジカルでよい。
インターネットのSNSをより多く利用したり多様な意見に接する機会があってもこれに対して受容したり寛容になるわけではなく、他方でマスメディアやネットニュースの場合ではより利用しているほど受容と寛容性が高まるが、それは異質な意見に接していることを意識しているからではない、という知見は重要である。マスメディアの方が多様性の接触に適したメディアであっても、多様性を意識することで寛容さが高まるのではない。ネットニュースがマスメディアと性質が近い点について、もう少し考察があってもよかったように思われる。
キーワード1 インターネット
キーワード2 ネットメディア
キーワード3 フィルターバブル
キーワード4 エコーチェンバー現象
キーワード5 社会
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