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学科 | メディア学科 |
年度 | 2020 |
ゼミ名 | 勝野 宏史 |
タイトル | クラシックバレエによる理想の女性像の構築 |
内容 | 本稿では、日本で楽しまれている娯楽の一つであるクラシックバレエが理想の女性像の構築にどのように影響を与えたのかについてを主題としており、様々な角度から分析を行なっている。漫画、映画、絵画、ファッションに基づいた分析では、バレエやバレリーナが作り出した女性性を分かりやすく伝えるための手段としてメディアが使われ、その身体的な美しさを表現していると考察した。また、バレエ教育が美しさを作り出し、それが身体化されていくことが分かった。クラシックバレエの美しさというのは、長きにわたり形成され、理想の女性像の一つとして存在しているのである。決まりきった形に基づき、現実世界と幻想の間に立っているかのような芸術性がバレエそのものの美しさであり、それに加え、バレエが作り出したイメージが身体化され、多くの女性の美しさを形成しているのだ。 |
講評 | コロナ禍においての卒業論文執筆は、個々の調査への取り組み方やゼミでのフィードバックのあり方において通常とは異なるかなりイレギュラーなプロセスとなった。特に、フィールドワークやインタビュー調査を念頭に準備を進めていた学生の多くは調査方法のみならずテーマそのものの変更を余儀なくされ、春学期のほとんどの時間をそのような軌道修正に費やすこととなった。そのような状況の中で、今年度は19名の卒業論文が提出された。テーマは多岐に渡ったが、大きくは以下のカテゴリーに分けることが出来る。1.バーチャルリアリティ・ロボット・AI 2.アイドル・身体・ジェンダー 3.消費文化・ポピュラーカルチャー・社会的想像力 4.メディア・SNS・陰謀論。本ゼミにおいて卒業論文執筆の際の目標として繰り返し強調してきたのは、トピック重視の狭い範囲で答えありきの明快な議論を展開することではなく、具体的な現象とその分析の往還の中で自分なりの問いを見出し、その問いを追求する中でさらなる大きな問いにたどり着くということであった。新しいメディアコミュニケーションの普及とそれに伴う身体感覚やアイデンティティの変容、そして新たな想像力の形成、さらには陰謀論といったコロナ禍と結びついたテーマが数多く出てきたのは、それぞれが社会への関心を高めていった成果であると共に、これからも考え続けながら生きていくうえでの出発点にもなったことだろう。 |
キーワード1 | クラシックバレエ |
キーワード2 | 女性像 |
キーワード3 | 美しさ |
キーワード4 | 身体化 |
キーワード5 | |
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