詳細 | |
---|---|
学科 | 社会学科 |
年度 | 2009 |
ゼミ名 | 藤本 昌代 |
タイトル | CEO選出における日米間の差異 |
内容 | フリグスタイン氏によると、アメリカでは環境の変化に伴ってCEOが選出される。部門のタイプが変化するとある。それは、役員がトップに上り詰めるのは、その専門的力量が企業の成長にとって決定的に重要だからである。これはCEOが選出された部門は各時代において、組織の生存にとって最も脅威となる不確実性に対処できる部門であったからとしている。たとえば、好景気の際には企業にとって必要なことは、製品を大量に作ることであるので製造部から選出されるが、不景気になると、ただ作るだけでなく、販売方法を変えたり、消費者のニーズに合った製品を作らないといけないため、販売やマーケティング部門から選出されるようになる。そして、最近では、M&Aなどのような金融的な問題が急務なため、財務部からCEOが選出される傾向がある。では、日本ではどうなのであろうか。日本でも、米国と同じようにその企業にとって最も脅威となる不確実性に対処できる部門からCEOは選出さているのか。日本の雇用慣行とアメリカの雇用慣行からみた両者の違いを調査した。 |
講評 | 今年度の卒業論文は、インタビュー調査、量的データの二次分析、資料分析、参与観察によって書かれました。就職活動に苦労した年でもあり、着手が遅れた学生も多かったため、仕上げまでかなり苦労していましたが、全体的には例年通りのレベルまで到達しました。個々に関しては、インタビュー調査を行った学生は被調査者確保に非常に苦労した様子で、慣れないインタビューに大変緊張し、またインタビュー結果をまとめることが難しかったようです。二次分析を行った学生は自分で作成した調査票ではないため、使いたい指標になる質問項目がないことも多く、代替変数の作成に苦労していたようです。資料分析を行った学生は膨大な量のテキスト分析で大変疲れたようです。また昔の資料を集めた学生は、自分のストーリーに展開することに苦労したようです。参与観察を行った学生は大量の情報を知ることができるだけに、整理して書くことが大変難しいようでした。最終的にはどの論文も力作で興味深いテーマでした。 |
キーワード1 | CEO |
キーワード2 | フリグスタイン |
キーワード3 | 雇用慣行 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
戻 る |