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学科 | メディア学科 |
年度 | 2020 |
ゼミ名 | 勝野 宏史 |
タイトル | 「観光」の本質とは 「リモート観光」が「観光」に及ぼした影響 |
内容 | 本稿では、まずリアル体験での「観光」とはどのように定義されるものであるのか、尚且つ外出自粛制限以前は「観光」をどのような行為を指す言葉として認識されていたのかを明らかにする。その上で、コロナ禍でどのような「リモート観光」サービスがどのように利用されていたのか、外出自粛制限解除後の利用率や実際の「観光」に関する調査結果を含めて分析する。また、コロナウイルス以前から利用が開始されており高い満足感を生み出している「観光」疑似体験サービスと「リモート観光」を比較し、観光空間で五感を用いて得られる経験価値が「観光」の本質であると考えた。加えて、「リモート観光」を用いることで、これまでの「観光」より短い時間で場所を問わず「観光」を楽しめる可能性を生み出していると感じる。よって、このような変化は「観光」を簡易的かつ身近に楽しむことを可能とするなど、「観光」の概念が拡張されることにつながったと考えた。 |
講評 | コロナ禍においての卒業論文執筆は、個々の調査への取り組み方やゼミでのフィードバックのあり方において通常とは異なるかなりイレギュラーなプロセスとなった。特に、フィールドワークやインタビュー調査を念頭に準備を進めていた学生の多くは調査方法のみならずテーマそのものの変更を余儀なくされ、春学期のほとんどの時間をそのような軌道修正に費やすこととなった。そのような状況の中で、今年度は19名の卒業論文が提出された。テーマは多岐に渡ったが、大きくは以下のカテゴリーに分けることが出来る。1.バーチャルリアリティ・ロボット・AI 2.アイドル・身体・ジェンダー 3.消費文化・ポピュラーカルチャー・社会的想像力 4.メディア・SNS・陰謀論。本ゼミにおいて卒業論文執筆の際の目標として繰り返し強調してきたのは、トピック重視の狭い範囲で答えありきの明快な議論を展開することではなく、具体的な現象とその分析の往還の中で自分なりの問いを見出し、その問いを追求する中でさらなる大きな問いにたどり着くということであった。新しいメディアコミュニケーションの普及とそれに伴う身体感覚やアイデンティティの変容、そして新たな想像力の形成、さらには陰謀論といったコロナ禍と結びついたテーマが数多く出てきたのは、それぞれが社会への関心を高めていった成果であると共に、これからも考え続けながら生きていくうえでの出発点にもなったことだろう。 |
キーワード1 | 観光 |
キーワード2 | リモート観光 |
キーワード3 | 観光欲求 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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