詳細 | |
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学科 | 社会学科 |
年度 | 2009 |
ゼミ名 | 藤本 昌代 |
タイトル | 大学出における出生順位と社会的スキルの関係 |
内容 | 自我は社会から生まれる。子どもが成長するなかで関わりあう、親、友だち、先生、先輩など他者の期待を取り入れ、つまり「役割期待」によって自我が形成されるとミードは主張している。さらに親が子どもに期待する役割が、子どもの出生順位や性別によって分化されることで出生順位による性格特徴が存在するとされている。このような出生順位による性格特徴が存在するのであれば、個人の社会的スキルにおいても出生順位による影響がみられるのではないだろうかと考えた。ここでの「社会的スキル」という概念は菊池の社会的スキル尺度である「Kiss-18」を参考にした大学生の対人関係意識である。まず先行研究として自我形成、社会化、社会的スキル概念、出生順位による性格特徴をまとめた。そして社会的スキルを高めていく必要がある重要な期間である大学生を分析対象にし、過去の大学生の意識調査をした社会調査実習データを用い分析を進めた。 |
講評 | 今年度の卒業論文は、インタビュー調査、量的データの二次分析、資料分析、参与観察によって書かれました。就職活動に苦労した年でもあり、着手が遅れた学生も多かったため、仕上げまでかなり苦労していましたが、全体的には例年通りのレベルまで到達しました。個々に関しては、インタビュー調査を行った学生は被調査者確保に非常に苦労した様子で、慣れないインタビューに大変緊張し、またインタビュー結果をまとめることが難しかったようです。二次分析を行った学生は自分で作成した調査票ではないため、使いたい指標になる質問項目がないことも多く、代替変数の作成に苦労していたようです。資料分析を行った学生は膨大な量のテキスト分析で大変疲れたようです。また昔の資料を集めた学生は、自分のストーリーに展開することに苦労したようです。参与観察を行った学生は大量の情報を知ることができるだけに、整理して書くことが大変難しいようでした。最終的にはどの論文も力作で興味深いテーマでした。 |
キーワード1 | 自我形成 |
キーワード2 | 社会的スキル |
キーワード3 | 出生順位 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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