詳細 | |
---|---|
学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2020 |
ゼミ名 | 阿形 健司 |
タイトル | 自動運転車での事故における責任の所在問題に対する考察 |
内容 | 今年、日本において制限的ではあるが公道上で「レベル3」の自動運転が解禁となった。しかし、自動運転車の開発段階が加速する一方で、日本の法律では自動運転による事故の責任の所在がどこにあるのかという問題も生じている。この問題を解決することは自動運転車の開発をより加速し、法律を明白化することで事故が起きた場合の責任問題に対し速やかに対処できるので、自動車分野において優先的な課題であると考えた。本研究では既存の研究をまとめ、どこに問題があるかを明白化し、責任の所在を考察した。 具体的には、自動車に関する日本の法規制などに注目し、自動運転による民事・刑事責任について運転者(搭乗者)、所有者(運行供用者)、自動車メーカー、プログラム開発者、データ提供者、国・地方公共団体等のパターンに分け各々の責任問題について検討した。そして、自動運転に関する問題でも現在の法規制で或程度は責任の所在を明らかにできることが分かった。しかし、同時に課題も発生することから、この課題の解決や責任の所在をもっと細かく明らかにするためには、法改正や事故が起こった際に証拠として提出する為のシステム等が必要だと考えた。 |
講評 | 今年度は19名の「卒業論文」登録者がありました。全員が曲がりなりにも卒論を提出できたことを嬉しく思います。よそから調達したのではなく、各自の経験や思考から導き出した問題関心に基づいて情報を集め、整理し、それらに基づいて論理的に自らの主張を展開できたとすれば喜ばしいことです。 とはいえ、個別の卒論を精査すると、卒業研究に費やした時間と労力に応じた出来映えであったことは否めません。誇るべきところは誇り、反省すべきところは反省していただくとよいでしょう。卒論の提出をもって十数年にわたる学校教育を修了することになりますが、社会に出てからも学び続けることが重要です。皆さんにとって、このたびの卒論がその出発点となることを期待して講評の言葉といたします。 |
キーワード1 | レベル3 |
キーワード2 | レベル4以上 |
キーワード3 | 運転者の定義の変化 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
戻 る |