詳細 | |
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学科 | 社会学科 |
年度 | 2009 |
ゼミ名 | 藤本 昌代 |
タイトル | 企業スポーツの現状と選手の働く現状 |
内容 | 日本のスポーツ界において重要な役割を果たしてきた企業スポーツが現在、廃部、休部が増加し、重大な危機に直面し衰退している。企業スポーツは年功制や終身雇用制が支えてきた。しかし、日本型経営の崩壊や、企業にとってスポーツチームを保有することの意義の変化が原因に挙げられる。一般的なキャリアパスとして、内部労働市場の日本企業でもホワイトカラーとブルーカラー間ではあまり異動が少ないことが報告されている。そこでインタビューを実施し、企業スポーツチームで活躍する選手にキャリアパスに関して調査したところブルーカラーからホワイトカラーに異動した例が挙げられた。これは日本型経営が崩壊し、能力制を導入した結果だと考えられる。しかし、ほとんど異動はない。スポーツを極めることで自己実現ができるが、それと引き換えに職場での環境が一般社員と比べ、不利な状況であるため、昇進に差し支えがある。 |
講評 | 今年度の卒業論文は、インタビュー調査、量的データの二次分析、資料分析、参与観察によって書かれました。就職活動に苦労した年でもあり、着手が遅れた学生も多かったため、仕上げまでかなり苦労していましたが、全体的には例年通りのレベルまで到達しました。個々に関しては、インタビュー調査を行った学生は被調査者確保に非常に苦労した様子で、慣れないインタビューに大変緊張し、またインタビュー結果をまとめることが難しかったようです。二次分析を行った学生は自分で作成した調査票ではないため、使いたい指標になる質問項目がないことも多く、代替変数の作成に苦労していたようです。資料分析を行った学生は膨大な量のテキスト分析で大変疲れたようです。また昔の資料を集めた学生は、自分のストーリーに展開することに苦労したようです。参与観察を行った学生は大量の情報を知ることができるだけに、整理して書くことが大変難しいようでした。最終的にはどの論文も力作で興味深いテーマでした。 |
キーワード1 | 企業スポーツ |
キーワード2 | 日本型経営 |
キーワード3 | キャリアパス |
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