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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2020 |
ゼミ名 | 阿形 健司 |
タイトル | 障害児の母親の就労について |
内容 | 本論文は、障害児の母親の就労状況や就労しながら障害児を育てるための支援はどのようなものがあるのかを研究し、就労したいと考えている母親の支援ニーズと照らし合わせて今後どのような支援があるべきかを考察する。先行研究より、障害児の母親の多くは就労を希望しているが、定型発達児の母親に比べて就労率が低いということがわかった。また、障害児の母親の就労率が低い要因は、「障害をもつ子どもの通院や養育(学校の送迎を含む)のために働けない」、「子供を放課後や休日に預けるところがない」というものであった。障害児の母親が就労するためには、学校側が障害児の学校通学時の送迎を行う必要があると考えた。「放課後や休日に預けるところ」の不足に対しては、国が有資格者を増やすための支援や、人口が少ない地域で事業を行う企業を増やす支援をする必要があると考えた。また、障害児の母親が現在の仕事を継続しながら障害児のケアを行うには、それに配慮した職場環境づくりが行われる必要があると考えた。本論文を通して、障害児の母親が就労をしていること、または就労を希望している人もいることを前提として今後は支援を考えていく必要があると考えた。 |
講評 | 今年度は19名の「卒業論文」登録者がありました。全員が曲がりなりにも卒論を提出できたことを嬉しく思います。よそから調達したのではなく、各自の経験や思考から導き出した問題関心に基づいて情報を集め、整理し、それらに基づいて論理的に自らの主張を展開できたとすれば喜ばしいことです。 とはいえ、個別の卒論を精査すると、卒業研究に費やした時間と労力に応じた出来映えであったことは否めません。誇るべきところは誇り、反省すべきところは反省していただくとよいでしょう。卒論の提出をもって十数年にわたる学校教育を修了することになりますが、社会に出てからも学び続けることが重要です。皆さんにとって、このたびの卒論がその出発点となることを期待して講評の言葉といたします。 |
キーワード1 | 障害児 |
キーワード2 | 母親 |
キーワード3 | 就労 |
キーワード4 | 共働き世帯 |
キーワード5 | 性別役割分業意識 |
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