詳細 | |
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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2020 |
ゼミ名 | 阿形 健司 |
タイトル | 日本の健康経営 ー推進のための課題ー |
内容 | 近年、健康経営を取り入れる企業が急速に増加している。健康経営とは従業員の健康増進のための取り組みを投資として行い、健康になった従業員の生産性の向上、さらには業績の向上を狙う考え方である。そして健康経営が急速に広まる背景には、少子高齢化問題などの社会問題や従業員の健康に対する意識の変化があり、健康経営に対する期待は大きい。しかし一方で、健康増進の取り組みを投資として行う、つまり費用対効果を考え、企業戦略に則り行っていく、本来の意味での健康経営を実施できている企業は稀である。多くの企業では、健康経営の実施を謳いながらも、投資としての視点が抜け落ち、従業員の健康に配慮するにとどまっている。このような現状では、せっかく健康経営を実施しても効果の薄い取り組みが続けられてしまう可能性や、経営者の理解を得られず、そもそも健康経営を行えない企業が出てきてしまう。急速に広まった健康経営を一時的なブームとせず、中長期的に実施していくためにも、健康投資管理会計の整備や、健康と生産性に関する研究が進む必要性があると考えられる。 |
講評 | 今年度は19名の「卒業論文」登録者がありました。全員が曲がりなりにも卒論を提出できたことを嬉しく思います。よそから調達したのではなく、各自の経験や思考から導き出した問題関心に基づいて情報を集め、整理し、それらに基づいて論理的に自らの主張を展開できたとすれば喜ばしいことです。 とはいえ、個別の卒論を精査すると、卒業研究に費やした時間と労力に応じた出来映えであったことは否めません。誇るべきところは誇り、反省すべきところは反省していただくとよいでしょう。卒論の提出をもって十数年にわたる学校教育を修了することになりますが、社会に出てからも学び続けることが重要です。皆さんにとって、このたびの卒論がその出発点となることを期待して講評の言葉といたします。 |
キーワード1 | 健康経営 |
キーワード2 | 健康 |
キーワード3 | 生産性 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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