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学科 産業関係学科
年度 2020
ゼミ名 阿形 健司
タイトル RPA導入による業務効率化実現と課題
内容 現在の日本では、労働人口の減少が進み、人手不足が深刻化している。このような状況の中で労働力不足を解決するために、企業ではIT技術の活用による業務効率化を進めている。筆者は企業が活用しているIT技術の一つであるRPAという事務作業の自動化を行うソフトウェアに注目し、RPAの導入による業務の効率化の現状とメリット・リスクについて分析を行った。先行研究から、RPAを導入することによって、経営改革のきっかけを得ることができる、従業員を単純業務から解放し、創造的な業務に従事できるといったメリットが得られることがわかった。一方で、RPAを導入することによって、現場に新たな負担がかかる、業務のブラックボックス化が進むといったリスクも発生することがわかった。そして、先行研究から得られたメリット・リスクを踏まえて、リスクを回避しながらRPAを導入し、メリットを享受している企業の事例を分析・考察した。その結果、RPAの導入を成功させている企業には、業務フローの見直しを徹底している、会社内にIT人材を多く抱えており、従業員のIT技術に対する抵抗が少ないといった共通点が見つかった。RPAの導入にあたって、まず、自動化する業務内容を見直す、社内にIT人材を確保し、従業員のITへの理解を高めるといった下準備が重要であると考えられる。
講評 今年度は19名の「卒業論文」登録者がありました。全員が曲がりなりにも卒論を提出できたことを嬉しく思います。よそから調達したのではなく、各自の経験や思考から導き出した問題関心に基づいて情報を集め、整理し、それらに基づいて論理的に自らの主張を展開できたとすれば喜ばしいことです。
とはいえ、個別の卒論を精査すると、卒業研究に費やした時間と労力に応じた出来映えであったことは否めません。誇るべきところは誇り、反省すべきところは反省していただくとよいでしょう。卒論の提出をもって十数年にわたる学校教育を修了することになりますが、社会に出てからも学び続けることが重要です。皆さんにとって、このたびの卒論がその出発点となることを期待して講評の言葉といたします。
キーワード1 RPA
キーワード2 業務効率化
キーワード3 ブラックボックス化
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