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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2020 |
ゼミ名 | 浦坂 純子 |
タイトル | 主夫家庭の抱える葛藤について |
内容 | 本論文では、主夫家庭の夫婦への聞き取り調査を通じて、どのように葛藤を乗り越えたのかを明らかにする。日本は未だ「男は仕事、女は家庭」という固定概念が根強く、主夫はこれまでの男女役割意識を打破する重要な存在である。先行研究では、主夫を存続させる要因として、身近な人の理解があること、自分のための時間があること、不本意でないこと、親の柔軟なジェンダー観があることが挙げられていた。また、主夫家庭を希望する大学生カップルに調査を行い、お互いのコミュニケーションを大切にしていることが明らかにされていた。 主夫家庭になる上で葛藤のあった夫婦4組への聞き取り調査の結果、主夫と主婦に相違はなく、性別にかかわらず「シュフ」を目指して良いということが分かった。また、時代の変化と共に「男性は働くべし」という風潮から、男性も自ら家庭を優先する姿勢が見られた。今後は多様な価値観が尊重され、好きな生き方を選択できるよう、社会全体のジェンダー観を見直していく必要がある。 |
講評 | 調査対象となった4組の夫婦の語りに圧倒的なリアリティがあり、その点に大いに助けられた論文である。 主夫になるという葛藤が存在していたことは確かであるが、 性別にこだわらず、夫婦にとって最も適したあり方を追求した結果であり、 ごく当たり前のことのように感じさせられた。 今後、主夫という存在も全く不思議ではなくなっていくだろう。 |
キーワード1 | 専業主夫 |
キーワード2 | 性別役割意識 |
キーワード3 | ワークライフバランス |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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