詳細 | |
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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2020 |
ゼミ名 | 寺井 基博 |
タイトル | 産業関係学とは |
内容 | 「産業関系学とは何か」という質問を即座に答えられる人は何人いるのか。私はこの質問に答えられず、「産業関係学とは何か」という答えを探した。そして、答えの手掛かりとしてたどり着いたのが『仕事の社会科学』をよく「わかる」ことであった。本論文のテーマは『仕事の社会科学』を自分が考えうる限りよく「わかりたい」である。したがって、本論の内容は自分がよく「わかった」箇所を述べていく。まず、ダンロップの労使関係論の中でも「規則=ルール」を中心に詳しく内容を挙げ、それを踏まえて仕事論や日本の労使関係について述べていく。そして『仕事の社会科学』を読んで「わからなかった」箇所や「気づいた」ことを述べ、最後に「産業関係学とは何か」の質問の答えを自分の意見として述べている。今回、完全にこの本をよく「わかる」ことはできなかった為、新たに出たわからない点や理解仕切れなかった点は次回への課題に持ち越しとし完全に「わかる」まで読み続けようと思う。 |
講評 | 卒業論文の作成は、先行文献を集めて読み込み、時にはインタビュー等の調査を行い、それらの知見をもとに自らの考えを文章にまとめるという地味で忍耐を要する作業なので、 各人が関心をもって取り組むことができるようにテーマは自由とした。ただし、各自が選んだテーマと産業関係学との関係を論文の中で明らかにすることを条件としている。 今回提出された卒業論文のテーマは、組織や日本的雇用慣行など「労使関係」に関するもの、長時間労働、テレワーク、女性活躍など「働き方改革」に関するもの、プロスポーツ選手や各種講師などの「労働者性」に関するもの、貧困や雇用機会創出など「社会問題」に関するものに分かれている。文献研究が主であるが、聞き取り調査に基づいて考察を行ったものも複数みられた。 いずれの論文も先行文献を丹念に読み込んで、主要な議論を整理したうえで各自の見解が述べられていた。文章表現も的確であり、全般的に論文としての完成度は高い。提出者全員が卒業論文作成に懸命に取り組んだ努力は大いに賞賛に値する。この卒業論文は紛れもなく各人の「大学生活の到達点」であり、これを起点として社会人としての一歩を踏み出し、 さらなる研鑽を積んでもらいたい。 総合評価についてはいずれも甲乙つけ難いものであったが、最優秀論文は、「子どもの貧困における発生と連鎖のメカニズム-就労と教育による分析」とした。 評価を分けたポイントは分析力と構成力であった。一般に、論文作成に費やした時間に比例して論点把握や考察が深まる傾向がみられるが、本論文では、それに加えて、これまでに培われた分析力と構成力、文章表現力が多いに発揮されている。ことばの定義、文献考察の深さ、統計データによる論証、論理の展開、そして明快な文章表現は秀逸で、総合力として他を抜きん出ていた。 |
キーワード1 | 石田光男 |
キーワード2 | 仕事論 |
キーワード3 | 賃金論 |
キーワード4 | 平凡と非凡 |
キーワード5 | |
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