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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2020 |
ゼミ名 | 寺井 基博 |
タイトル | 少子高齢化による人手不足問題~多様な労働力の活用~ |
内容 | 本論文では、少子高齢化による生産年齢人口の減少をデータをもとに明らかにし、人手不足問題解決のために重要である「外国人労働者の受入れ」・「高齢な労働人口の活用」・「女性の社会進出の促進」・「労働市場の多様化・柔軟化」についての課題を考察する。 生産年齢人口は年々減少傾向にあり、それを補う形で高齢な労働人口や女性労働者が増加している。しかしここには継続就業・転職・再雇用や非正規としての雇用などのさまざまな課題がある。これらの課題を考察し労働者が働きやすい環境を作ることが非常に重要であり、そのためにはどうすれば良いかを考察していく。 |
講評 | 卒業論文の作成は、先行文献を集めて読み込み、時にはインタビュー等の調査を行い、それらの知見をもとに自らの考えを文章にまとめるという地味で忍耐を要する作業なので、 各人が関心をもって取り組むことができるようにテーマは自由とした。ただし、各自が選んだテーマと産業関係学との関係を論文の中で明らかにすることを条件としている。 今回提出された卒業論文のテーマは、組織や日本的雇用慣行など「労使関係」に関するもの、長時間労働、テレワーク、女性活躍など「働き方改革」に関するもの、プロスポーツ選手や各種講師などの「労働者性」に関するもの、貧困や雇用機会創出など「社会問題」に関するものに分かれている。文献研究が主であるが、聞き取り調査に基づいて考察を行ったものも複数みられた。 いずれの論文も先行文献を丹念に読み込んで、主要な議論を整理したうえで各自の見解が述べられていた。文章表現も的確であり、全般的に論文としての完成度は高い。提出者全員が卒業論文作成に懸命に取り組んだ努力は大いに賞賛に値する。この卒業論文は紛れもなく各人の「大学生活の到達点」であり、これを起点として社会人としての一歩を踏み出し、 さらなる研鑽を積んでもらいたい。 総合評価についてはいずれも甲乙つけ難いものであったが、最優秀論文は、「子どもの貧困における発生と連鎖のメカニズム-就労と教育による分析」とした。 評価を分けたポイントは分析力と構成力であった。一般に、論文作成に費やした時間に比例して論点把握や考察が深まる傾向がみられるが、本論文では、それに加えて、これまでに培われた分析力と構成力、文章表現力が多いに発揮されている。ことばの定義、文献考察の深さ、統計データによる論証、論理の展開、そして明快な文章表現は秀逸で、総合力として他を抜きん出ていた。 |
キーワード1 | 生産年齢人口 |
キーワード2 | 外国人労働者 |
キーワード3 | 高年齢雇用者 |
キーワード4 | 女性の労働者 |
キーワード5 | 労働市場 |
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