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学科 社会福祉学科
年度 2009
ゼミ名 上野谷 加代子
タイトル 「不登校」の支援――孤立する家族に焦点を当てて――
内容  近年の日本における不登校児童の総数は2001年をピークに増減をしつつも減少傾向にある。しかし、一方で不登校の問題は多様化・複合化してきている。また、多様化・複合化している不登校は従来考えられていた不登校とは違い、支援を学校だけに任せることはできなくなっている。そのような状況の中、文部科学省は「スクールカウンセラー活用事業」と「スクールソーシャルワーカー活用事業」を開始した。両職種ともに学校において問題を抱える児童の支援を目的としており、不登校の問題にも取り組むことが期待される。
 また、学校は行かなければならないという学校至上主義が存在し、児童が人格的に発達するうえでの選択の自由を喪失させている。そのため、不登校児童を抱える家庭は問題の根本を見誤り、問題を内に抱え込み、孤立している。孤立する家庭を適切な支援に繋ぐためには不登校の問題に対するネットワークを構築する必要があるだろう。このネットワークは児童の人格的発達および学習機会の保障にも繋がるものであり、継続的に支援をしていく必要がある。
講評  本論文は今日社会問題である多様化、複雑化する不登校を取り上げ、家族の孤立化する状況に焦点をあてて考察したものである。児童相談所への実習で得た問題意識、経験をもとに、種々の研究計画を立てたが、思うようにならず、悩んだが、最後は孤立という側面に焦点化して取り組んだことが評価できる。地域との関係や、支援のありようを個別、全体と丁寧に学習し、考察した。 今後も忍耐強く最後まで努力していく自信がついたと推測できる。
キーワード1 不登校
キーワード2 孤立
キーワード3 ネットワーク
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