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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2009 |
ゼミ名 | 上野谷 加代子 |
タイトル | 児童虐待――虐待防止につながる子育て支援を考える―― |
内容 | 児童相談所における児童虐待相談対応件数は90年度から18年連続で増加し続けている。児童虐待という問題はなぜ起こるのか。本論文ではまず児童虐待の現状を見つめ、様々な発生要因、虐待者・被虐待者の特徴等を考察した。そして、近年の虐待相談対応件数増加の背景に現代の子育て事情が深く関わっていることを掴み、子育て不安・ストレスの延長から子どもに暴力・暴言を振ってしまい児童虐待にまで発展してしまったケースに絞って、親子関係の在り方にも注目し、さらなる考察を行った。 以上の考察結果と筆者自身が社会福祉実習の現場で学んだことから、子育てに苦しむ親への子育て支援の必要性を検討し、虐待に至ってしまう前に親と子を救う手立てを考えていった。そして、日本人の根底にある「子育ては女性のもの・子育ては家庭内のもの」という意識も大きな問題要因であるととらえ、今後の改善のため論及した。 |
講評 | 児童虐待の現状をふまえ、その原因を考察し、その中から子育てのありように着目し考察した上でその改善策にまで論及したものである。実習での経験を大切にし、虐待としつけの違いを丁寧に悩みながら分析・考察した。女性としての子育てへの過度の期待や社会の偏見など、丁寧に最後まで逃げないで議論し分析できたと高く評価する。常に自身の問題ととらえる視点は重要であり、今後の生き方への示唆を得たと思われる。何事へも粘り強く、明るく、前向きなのが印象的である。 |
キーワード1 | 児童虐待 |
キーワード2 | 子育て不安 |
キーワード3 | ストレス |
キーワード4 | 子育て支援 |
キーワード5 | |
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