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学科 社会福祉学科
年度 2009
ゼミ名 上野谷 加代子
タイトル 地域の生涯スポーツにおける社会関係の形成,継続・発展の規定要因――集団スポーツとしての軟式野球を事例に――
内容 かつてであれば,町中を行きかう人々はごく自然に互いに挨拶をかわしていた.しかし,
このような風景は,近年みられなくなっている.それどころか,隣人との交流がないという状況がごくふつうにみられる.
本研究では,生涯スポーツが地域の中で果たす役割を明らかにするために,生涯スポーツの現代的意義を検討し,地域と生涯スポーツとの関係,さらに活動主体である地域住民の社会関係が形成,発展,継続する要因と過程を,集団スポーツである軟式野球を事例に探った.
生涯スポーツの充実・活性化は,住民同士の連携や世代を超える交流,地域の一体感を高めることが期待でき,ひいては,地域に誇りと愛着を深め,新たな地域コミュニティの形成につながる. こうして人とスポーツとの関わりが,かつて日本にあった地域の原風景に立ち戻って現代社会を見つめ直す力となるのである.
講評  本論文は生涯スポーツが地域の中で果たす役割について述べたものであり、とりわけ地域住民のコミュニケーションを図り社会関係を形成・発展させていくとの仮説を立て、集団スポーツとして軟式野球を事例に論証したものである。 筆者が高校生のときからかかわってきた地域スポーツ関係者へのインタビューを分析し、地域の誇りと愛着を形成していく過程を丁寧にその人生と重ね合わせてみていくという方法をとっている。 時間の制約の中での研究であったが、持ち前のねばりと考察力でやりきったことは高く評価できる。
今後、さらに研究を深めていくことを期待している。
キーワード1 生涯スポーツ
キーワード2 地域社会
キーワード3 社会関係
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