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学科 社会学科
年度 2021
ゼミ名 藤本 昌代
タイトル テレワークが働きがいに与える影響
内容  近年、深刻な労働人口不足を背景として、長時間労働の見直しが行われており、その中で、ワークライフバランスを是正する動きが活発になっている。ワークライフバランスを推進する上では、制度だけでなく職場全体としての働き方改革が求められており、そのような改革の1つとしてテレワークがますます注目されている。本稿では、テレワークが適用されていて、働きがいが高い人とはどのような属性なのか、テレワークをしている人ほど働きがいが高い傾向があるのかということについて検証した。分析結果としては、テレワーク適用率が高い男性正社員や、300人以上の企業で働く男性ほど働きがいが高いという傾向は見られず、女性非正社員や小規模企業で働く女性などで働きがいが高い傾向が見られた。よって、今回の分析では、テレワークをしている人ほど働きがいが高いという傾向が見られず、テレワークをしていることがそのまま働きがいにプラスの影響を与えているという傾向は見られなかった。
講評 本稿はコロナ禍におけるテレワークに着目し、SSJDAのリクルートワークス研究所の公開データを二次分析したものである。コロナ禍でのテレワークは東京のごく一部の人々にしか普及しなかったため、本データでも該当者が非常に少なかったが、テレワークにおける仕事満足度を属性別に分析することができている。その結果、テレワークに該当する属性は大企業、男性のホワイトカラーが多いが、仕事満足度は必ずしもこれらの属性の人々が高い訳ではないことが明らかになった。本分析では非正規雇用の女性就業者や中小企業の就業者の方が大企業の就業者より満足度が高く、社会的属性で有利とされる人々とテレワークによる仕事満足度の一致度は低いことが明らかにされた。本研究は人々が気になるテレワークでの日常について丁寧に分析したものである。
キーワード1 テレワーク
キーワード2 働きがい
キーワード3 労働
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