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学科 社会福祉学科
年度 2009
ゼミ名 埋橋 孝文
タイトル 地方制度改革と地域主権―財政再建を前提とした新たな国土像―
内容 道州制、地方分権改革という地方制度改革において、21世紀の国土ビジョンを描いている道州制は、拡大した生活圏に合わせ、現行の広域自治体の枠組みを変えるものであった。しかし枠組みの変更よりも地方自治体への権限移譲が優先され、地方分権改革が始まることになる。この改革は権限移譲による地域主権を目的とする側面以外に、国の財政を再建するための改革という側面を持っていた。そしてこの財政再建という行政課題は、現代の日本における生活保障の揺らぎの原因でもあった
 以上の事実より、道州制は国の財政再建を前提として導入されることが求められる。それを踏まえた21世紀の国土ビジョンが「地域主権型道州制」である。これを実現するためには、中央集権システムから地域主権への変革、住民が自治に参加するための制度の構築が必要である。また、このビジョンにおいて生活保障の揺らぎを抑えるための施策としては、地域における雇用の創出、社会的孤立を作らないため仕組みが求められる。

講評  <道州制>・<財政再建>・<生活保障>の3つの関連を問うた,鋭い問題意識をもつ論文となっている.問題の設定そのものがユニークで評価される.参考文献が70(!)に達しているが,その中で自分なりの結論に達していることも注目される.大学院進学を希望しており(結果は3月上旬に判明),ますますの研究の進展を期待したい. 
キーワード1 地方制度改革
キーワード2 財政再建
キーワード3 地域主権
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