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学科 社会学科
年度 2021
ゼミ名 藤本 昌代
タイトル 大学生と家族の関係についてー新型コロナウイルスの流行は家族関係にも変化を及ぼしたのだろうかー
内容  2020年に流行した新型コロナウイルス感染症により、私たちの生活は一変することとなった。家族以外の人との交流が制限されたこともあり、コロナ禍によって家族関係に変化があったのではないかと考えた。本稿では14名の大学生を対象に、現在の大学生と家族関係について、どのような特徴があるのか、コロナ禍によって家族関係に変化があったのか、なかったのか、現在の大学生は将来どのような家族を作りたいと考えているのかの3点についてインタビュー調査を行った。分析には「オルソンの円環モデル」を使用し、「家族のきずな」と「家族のかじとり」という2点から分析を行った。現在の大学生の家族類型は、家族がうまく機能すると考えられる「バランス」型が多く見られた。またコロナ禍での家族関係について、良い変化、悪い変化問わず、変化が起こった家族よりも、変化が起こらなかった家族の方が多く、「家族の個人化」が進んでいる様子が読み取れた。将来の家族像については、多くの学生が現在の家族を「憧れである」と回答し、「家族関係」と「金銭的余裕」という観点が理想の家族を語る上で重要なキーワードであることがわかった。
講評 本稿はコロナ禍の家族の在り方を理解するために、大学生への家族との関係性について聞き取り調査を行ったものである。調査結果は、家族の関係性を理解するために、「家族のきずな」(「バラバラ」「サラリ」「ピッタリ」「キッチリ」に分類される)と「家族のかじとり」(「てんやわんや」「柔軟」「キッチリ」「融通なし」)の2点で家族の特徴を表す円環モデルを用いている。その結果、両親の力が強い家族、両親との関係が友達のような家族、個人個人が独立していてシェアハウスの同居人のような家族と、家族、特に両親との関係は様々であり、多くの家族は安定した家族関係を築いていることが明らかにしている。本研究はコロナ禍で人々に起こっていたことを丹念に分析したものである。
キーワード1 家族関係
キーワード2 円環モデル
キーワード3 新型コロナウイルス感染症
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