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学科 | 社会学科 |
年度 | 2021 |
ゼミ名 | 鵜飼 孝造 |
タイトル | 新聞広告×SNSの可能性 -Twitterとの高い親和性から見る新聞広告の需要- |
内容 | 本論文では「新聞広告は、読み手に発信を促すような気づきを能動的に解釈させている」と明示する為に考察し、新聞広告の可能性を提言した。まず、以前新聞が担っていた情報収集という役割をTwitterが担う点で新聞とTwitterの高い親和性を確認し、さらにTwitterは機能的に話題を生み出しやすい点に言及した。次に、Twitterでバズったツイート・広告の先行研究を整理し、バズる共通項は「本音をさらけ出した人間味のある表現を用い、共感を促すこと」だと考えた。加えて、新聞広告には「読み手の意見や価値観の発信を促すような解釈の余白」も必要と考え、賞を獲得した新聞広告を事例として具体的な因子を研究した。すると、読み手が新聞広告に対して思考的に参加することがバズる上で必要だと判明し、他のSNSで読み手の解釈を発信できる機能化が進めばTwitter以外でもバズると考察した。そして最後に、新聞広告における能動的解釈の余地は、広告主と読み手の双方向コミュニケーションの起点となり、「共感」を促していると結論付けた。 |
講評 | かつて新聞やテレビなどのマスメディアは、その影響力ゆえ、広告の世界では絶対的な存在だった。しかし、パーソナルメディアとしてのSNSが発達すると、新聞および新聞広告が生き残っていくためにはSNSとの共存あるいは棲み分けがどうしても必要になる。この論文はまさにその問題にフォーカスをあてた秀逸なものだと思う。たしかにSNSが条件反射的なメディアであるのに対して、特に新聞は読み手に考えさせる特徴がある。そこで新聞広告をTwitterにのせて拡散させた上で、次に読者のインタラクションを得るというのはSNSとマスメディアの間隙を突く効果的な方法だと思った。ただ、それが過渡的な現象なのか、あるいは新しいニュースメディアが出現するのか注目したい。ともあれ、多くの広告事例を駆使した力作である。 |
キーワード1 | 新聞広告 |
キーワード2 | |
キーワード3 | SNS |
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