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学科 | 社会学科 |
年度 | 2021 |
ゼミ名 | 鵜飼 孝造 |
タイトル | 地方のUターン・Iターンの現状、今後-なぜ若者は定住しないのか- |
内容 | 近年、「東京一極集中」が進み、地方において人口減少、過疎高齢化が進んでいる。大学の数が増えたことによる大学進学者の増加や、働き先の多い都市への就職などで、若者世代が地方を離れる状況は加速してしまっている。さらに、新型コロナウイルスや、AI化の台頭により、国内の移住状況は目まぐるしいものになってきている。筆者は、地方出身であるからこそ、この状況に危機を感じたのである。本論文では、地方Uターン・Iターンの現状を分析、考察し、筆者の地元である奈良県吉野郡に焦点を当て、地方定住者である大人世代、移住経験者である子ども世代のリアルな意見をインタビューを通して聞き、地方コミュニケーションの可能性について述べている。なぜ子ども世代の定住意識が薄れてきているのか、原因はなんなのか大人世代との違いはどのようなところにあるのか、リアルな声を聞くことで現状を把握し、今後の展望を提示している。 |
講評 | インタビュー調査では、著者の地元である奈良県に住む6名を対象に行われている。そのインタビュイーの人々は特に地元に愛着があるわけではないし、都会の便利な生活に憧れもあるが、地元の方が経済的にも精神的にも住みやすいことを強調している。都会の生活を体験してみて「自分に合わない」と感じている。他方、移り住んできた人の方が土地に愛着を感じている。若者は定住しないというよりも、自分の生活に合わせて地元を出入りしながら移動を繰り返していることがわかった。論文を貫く穏やかな視点に好感をもった。 |
キーワード1 | 地方 |
キーワード2 | Uターン |
キーワード3 | 定住 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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