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学科 社会学科
年度 2021
ゼミ名 鵜飼 孝造
タイトル 日本の若者のSNS利用における多元的な自己呈示に関する検討
内容  本稿はSNS登場以前にゴッフマンを始めとする研究者が主張した「多元的な自己呈示」は、現在普及しているSNS上でも同じように多元的な自己呈示が行われているのではないかということを先行研究を用いて検証し、さらにTwitterは他のSNSツール(LINE/Instagram/Facebook)に比べて自己の多元化が促進されるのではないかという仮説を先行研究を踏まえつつ、インタビュー調査を通して検討したものである。まず、多元的な自己呈示が促進されやすい要素を2つに分解・分析を行い、それに該当するSNSツールはTwitterであると考えた。この仮説を検証するために先行研究を用いた分析とインタビュー調査を行なった。先行研究は主に量的なデータとして用い、筆者独自で行なったインタビュー調査を質的なデータとして合わせることで混合研究法の形をとった。するとインタビュー調査から、SNSによって促進された多元的な自己呈示による弊害も見えてきた。
講評  ゴッフマンたちが半世紀以上前に論じた自己呈示や多元的自己論と、SNSにおける自己呈示とはどこでつながり、どこが違うのだろうか?著者がインタビュー調査をおこなった人々の語りでは、多元的自己というよりも、まず連絡手段や情報収集の便利なツールとしてSNSが利用されている。Facebookに対する忌避感がプライバシーを知られること/知ってしまうことへの抵抗からきているように、複数のアカウントをもつことは多元的自己の呈示というよりも、自分の様々な面を「知ってほしい人にだけ伝えたい」ということなのかなと思った。
キーワード1 SNS
キーワード2 自己呈示
キーワード3 ゴッフマン
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