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学科 社会学科
年度 2021
ゼミ名 鵜飼 孝造
タイトル SNSの普及による日本人の承認欲求の肥大化 ?SNSにおける日本人の自己表現?
内容  日本人は学校などの現実世界での自己主張を嫌うが、何故SNSでは自己主張を気軽に行っているのだろうか。この様な現代日本人の「自分」という存在を多くの人に知らしめたいという承認欲求の変化はSNSの普及を通してどの様に形成されていったのかについて考察し、日本人らしいSNSでの自己表現を研究した。SNS利用において「多くの人からの承認」と「一部の人からのみの承認」の2種類の承認を人々が求めている事がわかった。さらにこの2種類の欲求を両方満たすために複数のアカウントを所有する人が若者を中心に増えているのだ。そのためSNSの世界でも多くの人が見る「本垢」と一部の人のみが閲覧可能な「裏垢」を使い分ける事で自身の承認を満たす人が多い。さらに「本垢」での投稿であれば気を遣った投稿を行う人が多いということが分かった。そのため日本人は現実世界とSNSの世界のどちらにおいても周囲の目に気を遣って、自己表現を行なっているのだと結論付けた。
講評  SNSのアカウントの使い分けということはよく指摘されることである。けれども、SNSが登場する以前から、普段は無口でシャイな人が、趣味のサークルではとても雄弁で社交的というようなことはよくある。問題はSNSというメディアがそういう現象にどのような影響を及ぼしたのかということだろう。不特定多数の目に触れるSNSでの投稿は「承認欲求」のインフレを起こしてしまったのか。趣味や本音の世界は奥ゆかしい方がいいと思うのは年寄りの感想だろうか。
キーワード1 SNS
キーワード2 承認欲求
キーワード3 日本人
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