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学科 | 社会学科 |
年度 | 2021 |
ゼミ名 | 鵜飼 孝造 |
タイトル | デンマークとの比較から見る当事者意識向上の要因 |
内容 | 当事者意識とはいかなる工夫で向上するのだろうか。本論文では、当事者意識を向上させる工夫をデンマークの社会背景や参加型デザインから探った。当事者意識とは、ある事物を「自分ゴト」として捉えた上で、アクションを自己決定する意識のことを指す。SNSを中心に進む高度情報化社会の中、社会問題に理解や意識を持つ者は増える一方で、実際にアクションを起こす者は少ない。そのため、本論文では、理解や意識のみならず、社会問題に対するアクションに結びつく当事者意識向上のための工夫を探った。まず、第一章で当事者意識の定義を説明し、第二章で高度情報化社会がもたらした社会問題への理解や意識の向上について述べた。次に、第三・四・五章でデンマークの背景や参加型デザインから、当事者意識向上の工夫を探った。結果として、参加者の「理解を促す」、参加者が「貢献の可能性を感じさせる」状況を、ツールや教育方法によって作り出すことで、当事者意識向上が可能となると考えられる。今後は、ツールや教育方法を実際に取り入れる中で、日本社会に合う形に適応させていく方法を探る必要があるだろう。 |
講評 | 著者がデンマークに留学して得た体験を踏まえた論文である。「意識高い系」という言葉が流行したことがあったが、日本では社会問題に強い関心を持ったり活動する人を揶揄したり牽制する雰囲気がある。情報があふれる中で、逆に意識が行動に結びつきにくいのはなぜなのか。論文の中でデンマークの「森のようちえん」という保育施設では、自然の中で子どもたちが自分で決めた好きなことをして1日を過ごすという教育があるのだという。当事者意識というものはそんなところから生まれるものかもしれない。 |
キーワード1 | 当事者意識 |
キーワード2 | 参加型デザイン |
キーワード3 | デンマーク |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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