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学科 | 社会学科 |
年度 | 2021 |
ゼミ名 | 轡田 竜蔵 |
タイトル | ニュータウンの今後の発展について‐洛西ニュータウンの実例をもとに‐ |
内容 | ニュータウンは町開きから約50年の時を経ている今、少子高齢化問題や未だに改善しない交通の問題、そして社会学的には文化的な蓄積のない町など、様々な批判がなされている。本論文ではそんなニュータウンが今後どのように町を発展、存続させていくかという点を京都市にある洛西ニュータウンの実例をもとに示している。 しかし、実際に洛西ニュータウン内を調査すると少子高齢化しつつも元気のある高齢者のコミュニティや活動で町には活気があり、文化的な蓄積も町開きから数十年経った今、形成されつつあった。そのうえで洛西ニュータウンとは反対に、子育て世代が増えている近隣の洛西口駅周辺の地域と共にバランスのいい一つの「洛西」として環境やコミュニティを整えていくことによって、今後もコンパクトになりつつも洛西ニュータウンは存続できるのではないだろうか。そのように近隣との共存が今後のニュータウン存続のカギになる。 |
講評 | 半世紀以上前に造成された日本の大規模ニュータウンは、ハードの老朽化や住民の高齢化などネガティブなイメージで語られることが多い。ところが、筆者は京都市郊外の洛西ニュータウンの新しいまちづくりの動きを描きつつ、このイメージの転換を図る。筆者は、高齢者を中心にしたコミュニティへの取材を通し、地域の商店が高齢者向けのサービスをしたり、地域のつながりのハブになったりしている点に注目し、ニュータウン内部で暮らしを完結できている状況を描く。これに対して、通勤層や子育て層は不便も多いが、ニュータウンの外側にハブとなる駅近施設ができたおかげで、コミュニティ活動を活性化しているという。地域の動態的な変化に注目した論文だが、取材対象となった諸活動の選択基準が明確でない。こうした活動に時間をかけて関わり、アクターを網羅的に捉える視点がほしい。 |
キーワード1 | 高齢者の活用 |
キーワード2 | 洛西地域 |
キーワード3 | 洛西ニュータウン |
キーワード4 | コミュニティ |
キーワード5 | |
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