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学科 | 社会学科 |
年度 | 2021 |
ゼミ名 | 轡田 竜蔵 |
タイトル | 岡山市のコンパクトシティ化によるシビックプライドの醸成 |
内容 | 少子高齢化や人口減少が社会問題となる近年、全国の自治体は自身の存続のための方策を考える必要がある。筆者の地元である岡山市も例外でなく、2021 年に公表した岡山市立地適正化計画の中でコンパクトシティ化の検討を進めている。都市機能の集約や公共交通の充実を目的とするこの計画は成功するのだろうか。また、現在の岡山市においてあまり存在しているとは言えないシビックプライドが、コンパクトシティ化によって生まれる可能性はあるだろうか。 筆者は自治体の資料分析の結果を踏まえたうえで、フィールドワークやインタビュー調査を行った。その結果、岡山市のコンパクトシティ化では、市民の生活を維持するために都心と地域拠点のアクセスを強化するべきだという結論に至った。またそれにより、岡山市民全体が都心を生活範囲に取り入れることで、都心でのシビックプライドの醸成が期待できると考えられる。 |
講評 | 本論文は、筆者の地元である岡山市の都市のあり方を検討している。筆者は、岡山のシビックプライドの低さ=都心の求心力の低さと理解している。この考えが、様々な歴史的背景を持つばらばらな地域が結合した岡山の都市発展の歴史、あるいは、車社会化で都心よりも大型商業施設のほうが求心力を持つ現状がフィールドワークや20代の若者へのインタビューから描出される。そして、コンパクトシティ政策が公共交通網の整備によって都心の求心力を高めたとしても車社会は終わらないが、シビックプライドを高める効果はある、と期待する。だが、シビックプライド論の核心は、市民の関心を喚起するコミュニケーションやコミュニティのデザインにある。岡山城や後楽園への公共交通のアクセスを良くするだけで、問題解決するだろうか。ハードなインフラ整備以外にも考えるべきことはないだろうか。 |
キーワード1 | 岡山市 |
キーワード2 | コンパクトシティ |
キーワード3 | シビックプライド |
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