詳細
学科 社会学科
年度 2021
ゼミ名 森 千香子
タイトル 異性愛規範がセクシュアルマイノリティに及ぼす影響-20代の女性AさんBさんのライフヒストリーから見えてきたことー
内容  近年,虹色ダイバーシティや、同性パートナー証書を発行する制度など、日本でも以前に比べ様々な性に対する不平等を是正する取り組みが行われている。不平等是正の取り組みが活発に行われる以前に比べ、多くの人がセクシュアルマイノリティに関心を持っていることがみてとれ、セクシュアルマイノリティ当事者たちにとっても、少なからず生きやすい世の中になったと考えるのはごく自然なことであろう。しかし実際には、そのような取り組みが活発に行われている現在でも、セクシュアルマイノリティ当事者に固有の「生きづらさ」が根強く存在するのも事実である。本研究は、この問題を「異性愛規範」という概念を用いながら検討する。より具体的には、セクシュアルマイノリティである当事者たちは、今どのような生活を送っているのかを,関西に住む2名のセクシュアルマイノリティ当事者の語りを通じて明らかにし、異性愛規範が当事者の日常や考え方、生き方に及ぼす影響を考察する。
講評  「ダイバーシティ推進」や「LGBT支援」という言葉がこの数年、行政や企業で謳われるようになってきたが、こうしたなかで当事者の「生きづらさ」は本当に解消されているのだろうか?以上の問いを、本研究は当事者に対するライフヒストリー調査に基づいて検討した。セクシュアル・マイノリティに対する偏見が減少されてきたと感じる部分がある一方、社会には未だ異性愛規範が根強く存在し、人々の無意識・無自覚の言動を規定していることが、当事者の生活にも看過できない影響を与えていることが明らかにされた。二人のみの調査対象者の事例をセクシュアル・マイノリティの問題として一般化するのは、著者自身も自覚するように困難である。だが調査対象者と十分にラポールを形成したことで引き出せた豊かな語りは、私たち自身の深い部分に根ざす偏見に気づきを与えてくれる。
キーワード1 セクシュアルマイノリティ
キーワード2 異性愛規範
キーワード3 マイクロインサルト
キーワード4  
キーワード5  
戻 る
Copyright (C) Doshisha University All Rights Reserved.