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学科 | 社会学科 |
年度 | 2021 |
ゼミ名 | 森 千香子 |
タイトル | 外国人との共生に向けた地域社会の新たな取り組み ―大阪・箕面市国際交流協会の事例研究― |
内容 | 日本で暮らす外国人の数はここ30年で飛躍的に増加している。国際化の進展や政府の制度改正などに伴い、在留外国人数は今後もますます増加していくことが予想される。このような情勢の中、外国人とどのように暮らしていくか、いわゆる「共生」が地域社会における重要な課題となってきた。本研究では、近年注目されているインターカルチュラルシティやマジョリティの特権という分析枠組みを用いて、地域住民と最も近い場所で関わる国際交流協会の持つ役割を明らかにすることを目的とする。 フィールドワークの結果、箕面市国際交流協会は、地域の外国人住民の居場所としての性格を有していると同時に、マジョリティの気づきの場としても機能していることが明らかになった。外国人との共生をマイノリティだけの問題として捉えるのではなく、マジョリティの問題として捉え、見つめ直そうとする動きは、従来の固定的なマジョリティ/マイノリティの関係性に変化をもたらしていると考えられる。 |
講評 | 三大中華街のようなオールドチャイナタウンが老華僑中心に形成されてきたのに対し、池袋などのニューチャイナタウンは新華僑中心の構成となり、この点は深草もそうであるが、永住者の不在と中核的組織の不在が深草を特徴づけ、こうしたなかで日本語学校がハブとして重要な役割を担っている。本研究は、このような深草の特徴を明確に整理し、三大中華街とも池袋とも異なる「留学生限定型チャイナタウン」という新たなチャイナタウンの類型を示し、その可能性と限界を示したことで、チャイナタウン研究に新たな地平を切り開いた。 |
キーワード1 | 多文化共生 |
キーワード2 | インターカルチュラルシティ |
キーワード3 | マジョリティの特権 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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