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学科 | 社会学科 |
年度 | 2021 |
ゼミ名 | 尾嶋 史章 |
タイトル | 私達の社会意識における宗教 ―宗教意識がもたらす影響の変遷― |
内容 | 少子高齢化や人口減少といった社会問題が進行している日本では、既存の世俗化した宗教の衰退までもが懸念される。JGSS-2012を分析し、JGSS-2000のデータと比較した結果、宗教意識の衰退を確認することができた。また、社会的属性の分析から社会全体に変化が見受けられ、宗教的属性は年齢に左右されているものの2000年に比べ影響力が弱まっていることが明らかとなった。宗教的属性と社会意識との関連においては、2000年と同様に表面上は社会意識と関連しているようにみえるものの、年齢・教育年数を統制した場合にはそれほど強く関連していないという結果となった。以上の結果から、宗教は今後社会の変化を受け入れて柔軟に対応していく必要があるといえる。一方で、人間関係のつながりの維持をはじめとした社会における宗教の役割や重要性に関して私達は改めて検討を行う必要があると考えられる。 |
講評 | 宗教への帰属を通してみる宗教意識が強まったのか否か、さらにそれが社会意識とどのような関連を持つのかを、JGSSデータを用いて多変量分析も含む本格的な計量分析を行い、問いに対する答えを得ようとした。その結果、宗教意識が2000年から2012年にかけて衰退したとの結論に至る。論文で対象としたのは厳密には「仏教的」宗教意識であり、宗教意識の総体とは異なる。この点を区別して探求すれば、さらに充実した論文となったと考える。 |
キーワード1 | JGSS |
キーワード2 | 宗教離れ |
キーワード3 | 社会意識 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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