詳細
学科 社会学科
年度 2021
ゼミ名 尾嶋 史章
タイトル 朝ドラと女性の生き方の変遷 ―『あさが来た』をジェンダー視点で読む―
内容 1961年から放送が開始され、現在も続く朝ドラは、ほとんどの作品の主人公が女性であり、また主な視聴者も女性であることから、女性の生き方と深く関係があると考えられる。本論文では、まず、過去100作品の朝ドラを時期区分し、当時の女性の生き方と社会問題に着目して分析を行った。すると共働き世帯の増加や女性の大学・短大進学率の増加など女性の生き方が変化するにつれて、朝ドラも影響を受け、反映する形になっていることが明らかになった。また、朝ドラの定期的な視聴者調査を用いて、92作品目から99作品目までの8作品を分析した結果、「朝にふさわしい軽快さ」、「共感」、「憧れ」、「等身大のヒロイン」、「現実味」という5つの観点が視聴率獲得に重要な要素であることが分かった。加えて、93作品目『あさが来た』という作品をジェンダー視点で読み、分析を行うことで、女性にまつわる社会問題を取り上げ、作品のメッセージ性を明らかにした。今後は朝ドラという唯一無二のジャンルであるからこそ、昼ドラや夜ドラとの比較をした上で分析を行う必要があるだろう。
講評  NHKの朝ドラを各ドラマの放映された時代背景とドラマの内容との関連を検討し、その時代の変化がドラマに反映することを見出し、加えて高視聴率のドラマの特徴を明らかにした。さらに作品の中から一番評価の高かった『あさが来た』を取り上げ、その内容分析からドラマが社会に受け入れられる要素を検討した。三つの部分からなる論文だが各部分はうまくまとめられている。全体を大きな視点から議論する結論が加われば、さらに優れた論文になったと考える。
キーワード1 ジェンダー
キーワード2 朝ドラ
キーワード3 女性活躍
キーワード4  
キーワード5  
戻 る
Copyright (C) Doshisha University All Rights Reserved.