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学科 | 社会学科 |
年度 | 2021 |
ゼミ名 | 尾嶋 史章 |
タイトル | 放課後等デイサービスの課題と展望 ―放課後等デイサービスにおける自己評価シートから見る現状― |
内容 | 障害のある子どもの自宅と学校以外の居場所として、放課後等デイサービスという福祉サービスの場がある。事業所数は年々急増しており、それを理由とした支援の質のばらつきや、放課後等デイサービス機能の専門性の差、学校との連携不足などの課題を抱えている。 児童支援だけではなく、保護者支援も重要視されており、保護者の心理的負担の軽減やゆとりの確保は、子どもとの良い関係を構築することや就労支援にも有効であるということが判明した。 自己評価表を用いた分析では、サービスについて、保護者と事業所との間に認識のズレがあることが可視化された。保護者満足度と自己評価表結果の相関関係からは、自事業所のサービスに謙虚で、誠実に利用者ニーズと向き合う事業所ほど保護者に好まれるということが判明した。 さらに、インクルーシブ的な要素を含んだ支援の必要性や、緊急時に向けた訓練の重要性に対する保護者の知識不足と、不透明な緊急時対策体制が推測される結果となり、今後勉強会の機会や組織体制の透明化が期待される。 |
講評 | 自分のアルバイト経験から問題を発見し、放課後児童サービスの問題点を明らかにしようとした論文である。各事業所の自己評価とその利用者である保護者の事業所評価が公開されていることに目を付け、そこからこの事業が抱える問題に切り込んだアイディアは評価できる。ただし問題解決志向が強く、改善すべきだとの表現が多く出てくる。両者の評価のズレが生まれる構造に着目してその理由を探求するとより優れた論文になったと考えられる。 |
キーワード1 | 障害児 |
キーワード2 | 保護者支援 |
キーワード3 | 利用者ニーズ |
キーワード4 | インクルーシブ |
キーワード5 | 認識のズレ |
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