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学科 | 社会学科 |
年度 | 2021 |
ゼミ名 | 立木 茂雄 |
タイトル | 「ネットワークにおける他者との関係」と「ジェンダー自尊心」による カミングアウトの受容傾向 |
内容 | 近年、「性の多様性」は世界的に議論されている。日本においてもメディアなどで取り上げられることも増え、セクシャルマイノリティの理解は進んできているようにも思える。しかし、セクシャルマイノリティの方々への差別や法整備の不備、カミングアウトに伴う抵抗感などまだまだ問題は山積みである。したがって本研究ではカミングアウトの受容度に焦点を当て、「ネットワークにおける他者との関係」と「ジェンダー自尊心」がカミングアウトの受容度に与える影響について研究することとした。そこで先行研究をもとに、ネットワークにおける紐帯の強度、密度、ジェンダー自尊心を独立変数に仮説を作成し、大学生を対象としたオンラインの質問紙調査を実施した。結果、「紐帯の強度、またはジェンダー自尊心が高いほどカミングアウト受容度が高くなる」ということがわかった。また、仮説の他に性自認とカミングアウト受容度の関連性についても明らかにすることができた。 |
講評 | セクシャルマイノリティのカミングアウトへの受容について研究を行いました。統計分析の結果、他者からのカミングアウトに対する受容度は、自身のジェンダー自尊心のほか、相手との関係性や紐帯の強さ(連絡頻度・知り合ってからの期間)によって影響を受けることなどを手堅く実証しました。文献レビュー、調査設計、調査実施までのプロセスを要領よくトントン拍子に進め、最終的には多変量解析まで実施しており、今年度の立木ゼミ生の中では一番スムーズに卒論研究を進められたのではと思います。 |
キーワード1 | セクシャルマイノリティ |
キーワード2 | カミングアウト |
キーワード3 | ネットワーク分析 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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