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学科 社会学科
年度 2021
ゼミ名 立木 茂雄
タイトル 銭湯内での挨拶や会話の要因と社交性
内容 本稿は、銭湯内における挨拶や会話の要因と社交性をテーマとし、銭湯内で行われているコミュニケーションはどのように生まれているのか、銭湯内で見られる社交性についてまとめた論文である。近代化により個人主義化し、中間集団の縛りが薄くなっている現代において、銭湯では地縁組織として今も盛んにコミュニケーションが行われている。挨拶や会話をする関係性を形成するための要因はどのようなものであるのかを探る為に調査を行った。本調査では、銭湯内でのお客さんの様子やお客さん同士の会話、行動を観察する為に、実際に著者がお客さんとして銭湯に通う参与観察を行った。観察した事をメモに取りそれをログとしてデータ化しその中からキーワード抽出した。そのデータによると、会話が生まれる要因として「挨拶をするという行為」と「会話を回す人の存在」があげられた。また、お客さんによる独自のルールが存在する事や人と会話をする事を銭湯に来る楽しみとしている事などから、銭湯という場に社交性が生まれている事を示していた。
講評 銭湯の利用者間のコミュニケーションに関心を持ち、研究を進めました。3回生の頃から、京都市内の銭湯にとどまらず、関東の地元の銭湯にも通うなど、ガッツあるフィールドワーカーとして積極的に参与観察を行いました。頻繁に足を運んだ甲斐あって常連さんたちとラポールを形成でき、銭湯でのコミュニケーションは会話を回す人の存在が鍵となることや、利用者同士の人間関係、また、コロナ禍だからこそ求められる銭湯内でのルールなど、貴重な銭湯内の社交のようすが記録されています。まさに「足で稼いだ」労作です。
キーワード1 銭湯
キーワード2 コミュニケーション
キーワード3 ソーシャルキャピタル
キーワード4 社交性
キーワード5  
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